クルド語学習ブログ

クルドの文化、言語を学ぶのが目標

なぜnewrozがネブロスとされたか、その原因と思われることとクルド語の歴史について

どうもお久しぶりです。書こう書こうと思ってすっかり秋めいてきました。クルディスタンでも紅葉はあるのでしょうか、知ってる方がいたら聞きたいものですね。


今日のお題は、以前inoさんと一緒にコメント欄で色々書いた、ネウロズがなぜネブロスなのかについてですが(以下の記事のコメント欄参考の程を)


多分自己解決しました。inoさんのご指摘の通り、トルコ語ではvを使わないためこのようになっていたのかと思います。


そこからさに、トルコでは一部のアルファベット(wを含む)を禁止していたため、Newrozと書けずNevrozと書かなければならなかった、その名残りではないかと思われます。次のブログをご覧下さい



https://karapaia.com/archives/52278996.html#entry


記事によると、Q W X がトルコでは禁止されていたようです。


クルド語を勉強してわかりましたが、これらの文字はたくさんクルド語でも表記されているので(xwarin「食べる」qal「会話する」など)、無くなると色々と不便であり、さらに言えばこの文字はクルド人の姓名にたくさん使われるものです(CiwanさんQasimさんPerwînさんTewfîqさんWeyselさんXebatさん、などなど)


今は禁止が解けているそうですが、特定の文字を使う事でクルド人とわかってしまい、それにより差別があるそうです。


日本でも色々な形で悲しい差別の歴史もありますが、文字が使えない事による差別もある事を勉強できました。


クルド語はいまでも苦難の途上です。私や他の日本人が学ぶ事によって、その途上が少しでもなくなる事になって欲しいと願っています。


それでは短いですが、今日はこの辺りで。


oxir be!

クルド語で「一番」を表現するには比較級の最上級を使った方がいいかもという話と、私の勉強のやり方と今後の方針、クルド語の無料ネット教材

Evarê baş(こんばんは!)!


今日から私のブログはいくつか章立て書きます。 


 ①文章の訂正 


まず最初に以前書いた内容の訂正を先にします。  


以下の記事で書いた文章を一部訂正します。



 Ez xwendekarê zîrek im (僕は一番賢い学生なんだぜ)


 Ez xwendekara zîrek im(あたしは一番賢い学生なのよ) は 


 Ez xwandekarê zîrektirin im(僕が一番賢い学生だぜ)


 Ez xwendekara zîrektirin im(あたしは一番賢い学生なのよ) 


 に訂正します。 


 一番は、比較級の最上級tirinをつけないと表現できないと思われます。


 ちなみに比較級tiriおよび最上級のtirinは副詞と形容詞につくそうです。


 mezin(大きい)は mezintir(より大きい) でmezintirin(最も大きい)です。 何もなし→tiri→tirin の順番で大きくなる感じですね。 


 他にもherîやhemîなどを副詞、形容詞の前に置くのもいいみたいです。


ニュアンス的にどんな違いがあるかはわかりませんが、色々な表現があるみたいです。


 ②私の勉強の仕方と今後の方針 


現在私は、クルド語の文法書から、まず文法の説明を読んでクルド語の文章を書き取りし、発音して覚えるという古典的な方法で勉強しています。 そうすると、なんとなく旧Twitterのクルド語(クルマンジー)を検索してみると、見慣れた単語があったりと簡単が文章が読めたりアハ体験できます。


作文力を上げたいので、色々落ち着いたらクルド語専用アカウントを作ってみようかと思います。 


教材もまだ少なく、現在のネットの荒れようからクルド語を使う日本人は色々な意味で大変かもですが(日本語圏の荒れた環境をクルド人の方に少しでも見せるのはどうかなと…)、実際にネイティブの目に入りながら書くと色々と力がつくと思いますので、迷ってますね。


 ③クルド語のネット教材 最後の話題ですが、最近クルド語のネット教材をいくつか見つけまた。


Dersa Kurdî 1



簡単なクルド語が多く話されてるように見えるので、日本語の参考書である程度覚えたらこちらを参考にするのが一番いいと思います。


 2章と3章が個人的にすごく参考になりました。発音をしっかり教えてくれますので。


ちなみに1章では、クルド語を耳打ちしながらこそっと話す瞬間があります。


クルド語が容易に話せない状況を表していて興味深いシーンです。 


 他の教材に、wiktonaryが使えるかもしれません。クルド語の単語の発音も載っています。


ただ、内容は全部クルド語で書かれてるので、理解できないと難しいと思います。



ちなみにトルコ語のニュースによると、クルドはwiktonary内で8番目に豊かな言語だそうです。(ちなみに機械翻訳で読んだものなので、正確性には少し難があるかもしれません) 



 他に何か、いい教材があるなら教えてください。 それではこの辺りで、oxir be!

クルド語の茶色はコーヒーの色?そして以前話題にしたクルド語の歌について

Êvara baş(こんばんは)、今日はクルド語の色について学んだことを書きます。クルド語で茶色の事をqehweyî というみたいです。そして、クルド語でコーヒーの事をqehweya というそうです。おおっと、qehweyîとqehweya、すごく似てませんかね?


クルド人からするとコーヒーが茶色なので、qehweyaを茶色の意味にしたんでしょうね。すでにイスラム世界には13世紀に伝わっていたそうです。なのでクルド人からすれば中国のお茶などよりコーヒーの方が馴染みが深そうです。


日本は今でこそお茶は緑茶のイメージがありますが、室町時代までは元々は煎じ茶やウーロン茶のような色のお茶が主流でした。江戸時代になると緑茶が生まれたそうです。


コーヒーも緑茶も元をただせば似たような飲料ですが、文化や歴史によってこのような違いがでるのは面白いですね。


そしてクルド語の歌ですが。以前紹介したXeyala evînさんという方の歌は、どうにもテンポが早すぎて私には難しいですね。なので最近、Aran tigranさんという方の歌を聴いてます。


https://open.spotify.com/intl-ja/track/1JQZnR00mAvxIn7YvaIjl3


目標の一つとしてはこの方のzimanê kurdîという曲を歌えるようになりたいと思います。そこまでテンポも早くなく、日本の演歌に似てる気がするので、私にもあまり難し過ぎない歌だと思いました。ちなみにiTunesで買えます。他の曲のあったアルバムが1500円ほどでした。興味があれば買ってみてはいかがでしょうか。


ちなみにzimanê kurdî という題名は「クルド語」という意味です。色々有名な歌みたいで、Xeyala evîn さんの歌にもアレンジ曲がありました。クルド人の方の動画みるとこの歌が流れてる時がありますね。


ちなみに歌なのですが、日本語と大きな違いが一つある事を見つけました。歌詞を一部引用します。


https://www.smule.com/song/aram-tigran-zimane-kurdi-karaoke-karaoke-lyrics/4781924_4781924/arrangement


Bi xeml û rewş e, şêrîn û xweş e

Şêrîn û xweş e, zimanê kurdî

Bi xweş awaz e, letîf û naz e,

Letîf û naz e, zimanê kurdî


語末がe あるいはî で統一されてます。これはいわゆる韻を踏んでいるのでしょうね。日本語はそもそも韻自体があまり発展しなかったので、このような歌はほとんど皆無だと思います。Xeyala evînさんの歌も似たような感じです。機会があれば沢山の歌をもっと聞きたいですね。


何週間かクルド語(クルマンジー方言)を学びましたが、色々と違う発見ができて面白いですね。中国語や英語とは違い、全てに馴染みがないので全てが新鮮です。文字もアルファベットで発音も一部を除けば、日本人にも比較的学びやすいです。皆さんも機会があれば学んでみてください。


今は色々と大変ですが、いつか誰でも気軽に学べるようになればと思っています。そう思って当ブログを始めました。多くの人に伝わればと思っています。それではまた Oxir be(さよなら)!